大人から学生さん含め多くの方がニキビで悩み皮膚科受診されます
ニキビの原因を知ることで改善に向かいます
特に思春期の方は数年単位の覚悟で!!
・ニキビの原因
・ニキビに対しての日常の注意点
・ニキビ治療の方法
・正しいスキンケアの方法
ニキビで悩んでいいる患者さんと毎日接している
看護師の視点で書いていきます
ニキビの原因
ニキビとはつまった毛穴に皮脂がたまり、細菌が繁殖し、炎症を起こした状態です
・ホルモンバランスの乱れ、思春期は男性ホルモンの影響が大きいと言われています
・生理前に悪化する人もいます
・脂肪分の多い食生活
・ストレス
・皮膚の新陳代謝の乱れ
・毛穴周りの皮膚が厚くなりふさがる
・皮脂がたまり、無酸素状態の皮脂が大好きなアクネ菌が増殖する
以外と知られていないニキビの経過


白ニキビと黒ニキビ(面皰やコメドともいわれます)は炎症が起こる前の全段階です、この段階で治療を行うのが理想です
白ニキビ:ニキビの始まりで皮脂が溜まっているがまだ炎症を起こしていない状態です
黒ニキビ:皮脂が酸化し黒く見えている状態です

赤ニキビ:皮脂の中でアクネ菌が増殖し炎症がみられます

化膿ニキビ:赤ニキビが進行すると一部に膿が溜まり痛みが少しあります
(黄色ニキビとも言われます)

皮下に膿のかたまりができ、硬く盛り上がった状態
(紫ニキビとも言われます)
赤みが強い状態が続いたり、無理に自分でつぶしてしまったりすると皮膚組織が掻破されニキビ痕になります
ニキビ治療
毛穴のつまりを改善する
出来初めの角質対策をすることで再発を防ぐ
正しいスキンケアを行う
皮膚科ではニキビに特化した治療薬があります

後発はアダパレン
ディフェリンゲルは、レチノイド(ビタミンA誘導体)作用を有する外用薬です、初期段階である厚くなった皮膚を薄くし毛穴を開けることで、中に詰まった脂を外にだす効果があります。
この段階で治療を行うことで炎症ニキビを抑える効果やニキビ痕の改善にもなります
※使用量は全顔で1FTU

べピオゲルは、角質剥離作用、ピーリング作用とアクネ菌の増殖を防ぐ作用があり、白ニキビ、赤ニキビに効果があり、背中や前胸部(胸)など身体にも使用できます
しかし、ディフェリンゲルの方が白ニキビに特化しています
使用量は全顔で1FTU

エピデュオゲルは上記の、ディフェリンゲル+ぺピオゲルの作用が組み合わさった外用薬です
※妊婦、産婦、授乳中の方は使用できません
使用料は全顔1FTUです

デュアックはべピオゲル+クリンダマイシン(ダラシン)の作用が組み合わさった薬剤です。
クリンダマイシンは抗炎症作用でべポオゲルのアクネ菌の増殖を防ぐ作用を合わせることで早期に炎症ニキビを改善できます
使用量は他の薬剤と違い
使用量は第二関節2FTUです
使用方法
最終目標:全顔に塗る量です
呼び方
FTU(フィンガチップユニット)と言います



1FTU(人差し指の第1関節)、2FTU(人差し指の第2関節)が両手2枚分の量です
※デュアックだけが2FTU使用します
ピーリング作用がある為使用方法には十分理解し、少量から徐々に使用して下さい
夜洗顔し保湿の後に、米粒大の量を取り額だけに
ちょんちょんと肌へのせるように広げていきます、それを1週間トライして下さい
使用後はすぐに手を洗うように
(デュアックの場合は、第2関節を基本に1/4を同様に額からトライして下さい)
額は継続したまま額から下(頬、鼻、顎)を米粒大の量で同様にニキビのある場所からのせるように広げて下さい
(デュアックの場合は、1/4の量をトライして下さい)
トラブルなく塗布できた場合は、徐々に量を多くしていきます
効果が出るまでは約3ヶ月かかると言われています
また良くなったからと塗布するのをやめないで下さい
一旦やめるとほとんどの方が再発しています。治っては再発を繰り返すと治るのに時間もかかります
新しいニキビが出なくなってから1年近くは使用する方もいます(デュアック以外)
使用方法の注意点

乾燥肌や肌の弱い方は
①副作用としてカサツキ、赤み、痒み、塗った部分が赤くなる等
いつもと違う症状が出た場合は、症状が出ている部分は一旦休む
②症状が治まれば再度少量からトライして下さい
③症状が出ている時期は薬が効きすぎているので休んでも大丈夫です
④トラブルなく塗布できる部分は塗り続けて下さい
薬を塗る場合は絶対に、すりこまないように必ず軽くのせるようにして下さい
以上は基本を伝えています
後は塗布をしながら自分で適量も分かってくると思います、基本を守りながら量の調整や期間は肌と相談しながら進めて下さい。
薬は100%皆が合うとは限られません、使用していて少量から初めても量を調整しても痒みが強くなったり、腫れたり、肌がジクツクような症状が出た場合は病院へ相談して下さい。稀ですが合わない方も中にはいます。
漢方と併用
漢方と塗り薬を併用することで治療効果をあげることもあります
医師がニキビになりやすい背景を聞き取り
個々にあった漢方を処方します
副作用のある漢方もあります、事前に注意事項を伝えますので
いつもと違うと思った場合は続けずにすぐに飲むのを止めて下さい
原因因子
- 便秘・下痢
- ホルモンバランス(特に月経前)
- ストレス
- 冷え性
- 不眠
- 暴飲・暴食 など
正しいスキンケア
洗顔のポイント
- 石鹸でしっかり泡を立てて優しく洗う
- ゴシゴシ洗いはしない
- 拭き取る時は軽く水分を取る程度でこすらない
- 洗いすぎない(1日2回程度)
刺激を減らす
※低刺激性でノンコメドジェニックを使用する
コメドが出来にくい成分で作られている
\ノブは皮膚科でよく販売されている洗顔剤です/
思春期の学生さんにお勧めです


ニキビを予防するため刺激を防ぐ
- 化粧品はなるべくパウダーファンデーションを使用(毛穴をふさがないため)
- 石鹸でOFF出来る化粧品や日焼け止めを使用する
(なるべくW洗顔は避けるため、つまり洗いすぎを防ぐ) - 髪がニキビにかからないようにする
- 頬つえをつくなどせず刺激を減らす(手は見えない細菌でいっぱいです)
- マスクは肌に優しい素材を選び、むれた状態を持続しない
- 日焼けに気を付けて(紫外線は皮脂を直接酸化して、お肌に炎症を引き起こします)
大人の方や思春期の子でも刺激がなけれ化粧水や乳液はどの商品を使用しても良いです
しかしファンデーションはリキッドタイプはお勧めしません
石鹸でOFFできるファンデーション
日焼け止めも石鹸でOFF出来るのを選んで下さい

日焼け止め、石鹸でOFFでき皮膚科でも販売しています

まとめ
ニキビ治療は赤くなり炎症が強くなって皮膚科受診される方が多いです、出来るだけ早めに受診してください。

ニキビ治療は根気が必要です
毛穴を広げていき次のニキビが出ないようにするために継続が必要です



薬は絶対に切らさないで下さい
使用方法は皮膚科によって説明を簡単に済ませる事もあります、疑問点があれば病院へ電話し確認してください
また規則正しい生活習慣も大切です!!
ニキビのないお肌目指して気持ちよく過ごせると気分もいいですよ💖

