美容皮膚科勤務の60歳アラ還です
皮膚の痒みや湿疹で受診する方が多く
寒さ暑さやジメジメ・乾燥などで1年を通して
湿疹に悩まされている方が多い
痒みはキツイですよね!
私自身も肌が弱くたまに痒みがあります
薬を処方して終わりではなく
肌のトラブルを予防する方法
トラブルになった時にすべき対策方法を解説していきます
肌トラブルの原因と症状

肌はとても敏感です
今までトラブルもなかったのに
突然痒みと湿疹で驚いて皮膚科受診される方がいます
問診をしていると

最近体調が悪かったり、疲労や睡眠不足が続いたりしていませんか?



最近転職して慣れない仕事で悩んで眠れない



仕事がハードで疲れている
など 答えが出てきます
その事も原因の一つだと伝えると????首をかしげます
約日本人4人に1人は蕁麻疹をもっていると言われているそうです
鉛筆などで皮膚を線で引いてみて下さい
しばらくするとうっすら赤くなるか
中にはミミズ腫れを起こすこともあります
これ蕁麻疹体質と言われています
食事関係が原因で検査して欲しいと来院する患者さんもいます
血液検査をしてもほとんどの患者さんが陰性(原因ではない)です
症状
診察時に医師が背中に鉛筆などで✗(バツ)を描く時があります
描くと同時に皮膚が赤くなり✗印が浮き出てきます
それを皮膚描記と言います


皮膚描記(ひふびょうき)
分かりずらいですが
うっすら赤く浮き出てきているの分かりますかね?
✗印をお箸でひっかいて1分程度でうっすら赤く浮き出てきています
※ちなみに私の腕です、お見苦しい事を失礼します💦
私も蕁麻疹で悩んでいます



突然痒みと同時に全身にブツブツと腫れあがり驚きました
と話しながら携帯で写し来院しますが
受診したときにはすでに湿疹は引いているって事もあります
突然痒みと同時に全身に湿疹やミミズ腫れのような症状
がでる⇒数時間か翌日には引いている
それは急性蕁麻疹の疑いがあります
一度出てしまうと「疲れたかな~」と感じただけで痒くなったり
湿疹がでたりと繰り返すこともあります
薬を塗るだけではダメ・乾燥させない事が大切
湿疹は肌が傷ついている状態だと説明しています
傷ついた肌をタオルなどでゴシゴシ洗いますか?
痛くて洗えませんよね
それと同じです
肌を優しくいたわって下さい


薬を処方しても肌を乾燥させ
刺激を加えていると
いつまでも治らないですよ
ひどい湿疹やいつまでも治らない患者さんへ必ず
入浴の仕方を聞いています
すると



お風呂?・・・普通に洗っています・・



お風呂で垢すりやタオルなどでゴシゴシ洗うと
乾燥を助長させてしまいます



え?お風呂に入ってはいけないってこと??
そこまで極端ではないですが
実は石鹸をつける部分は
ベタベタした汗が出る部分
(耳、胸の間、背中の上部、下(大切な部分💦)、脇、足底、足指の間)
だけに石鹸をのせ手で優しく洗い流す
シャワーだけで普段の汚れは落ちます
足の裏や指は水虫のある方でも垢すり等でゴシゴシ洗わない(小さな傷ができてしまう)
手でしっかりと洗って下さい
それだけでほんとに良いのです
思春期の男の子でベタベタしている肌は例外ですが(笑)
入浴方法ですがだまされたと思って試して下さい
保湿は刺激がなければお好みのもので大丈夫👍
保湿を塗る場合もこすらず、のせるようにして下さいね
治療
湿疹がある場合は塗り薬
痒みが伴うなら飲み薬(痒み止め)
が処方されます
湿疹のひどい時期はステロイドを処方しますが
ステロイドは長期使用すると副作用がでるため
肌の炎症が治まり始めた時期を見ながら
次の段階へと治療を変更していきます
(ステロイドとは違うメカニズムで炎症を抑える作用がある塗り薬へ変更)
痒み止めの薬も大切なので飲んで下さい
痒みで夜中無意識に搔き壊して治りが遅い人もいます
医師の判断で次回来院するように説明がある場合は
必ず来院し皮膚の状態を見せて下さい
その都度医師は患者に合った薬を処方していきます
軟膏の塗り方


1FTU(ワンフィンガ―チップユニット)
外用薬を塗布するときに基本となる量
(人差し指の第1関節まで軟膏を出します)
その量が
両方の手のひら2枚分の範囲を塗ることが出来ます
べたつく感じがありますがたっぷり塗ることで効果がでます
薬を処方するだけの病院


長年湿疹が治らない
痒みや湿疹が出た時だけ病院へいく
薬だけを処方するだけだと
治りが悪く、繰り返すのが目に見えてわかります
入浴の仕方、軟膏の塗り方など他に指導する事はあります
親身になって指導する病院選びをして下さい
まとめ
- ストレスや疲れをためない
- 睡眠、栄養、適度な運動を行う
- こすらず洗いすぎない(乾燥させない)
- 軟膏はたっぷり塗る(軟膏の種類による)
- 自己判断で薬はやめない
- 先生の指導のもと最後まで通院する
共にトラブルのないお肌を目指しましょう
最後まで読んで頂きありがとうございます。